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『憂鬱な朝』日高ショーコは神様だった

ヒルネ
ヒルネ
こんにちわ、ヒルネです

目次

こんなに胸をしめつけられるBLがあったなんて・・・

BL漫画初心者のわたし、
神作品に出会いました。

日高ショーコ先生の『憂鬱な朝』が素晴らしすぎる。

子爵と家令のねじれた愛を描いたBL漫画でして、
三島由紀夫『春の雪』を超える美しさ。
大河ドラマ級の神作品でした。

『子爵×家令』美しすぎる恋人たち

「憂鬱な朝」は若き子爵が主人公。
子爵が憧れの家令の愛を獲得しようと
もがき闘う物語です。

そうこの漫画は
BL「執事受」の最高バージョン
「家令受け」なのだ。

攻:子爵『久世暁人』17歳

暁人プロフィール
父の死によって10歳で子爵家を継いだ若き当主。
家令の桂木に幼い頃から憧れ、
一途な恋心を抱く。

柏木から徹底的な英才教育をうけ、聡明な美青年に成長する。
しかし、11歳年上の桂木は彼を子ども扱いする。

ある夜激情のあまり、暁人は桂木とむりやり関係を持つ。

ヒルネ
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このシーンには・・・、
家令受の萌えが詰まってます

「当主の命令」という名目で、その後も関係は続くのだが・・・・。

無理強いから始まった関係。

暁人の熱烈な恋情は身分を超えて
桂木の心に届くのか。

読み手は暁人を熱烈に応援したくなる。
けれども家令『桂木』は頑なだ。
暁人の求愛を気の迷いと決めつけ、認めようとしないのだ。

受:家令『桂木智之』28歳

桂木プロフィール
先代当主『暁直』の遺言により

暁人の成人まで久世家の全ての権限を持つ。
久世家のためなら手段を選ばない有能な家令。
(色仕掛けなど手段を選びません)

若き当主の教育係として、英才教育をビシビシと行なう。
暁人の恋情に気づかないフリをしえいる

桂木の目的は、先代の悲願「陞爵(しょうしゃく)」の達成にある。
陞爵=「子爵から位を上げる」ために、
暁人を華族のお姫様と婚約させようとする・・・。

ヒルネ
ヒルネ
愛をこじらせた黒髪の受・桂木。
こじらせには彼の出生の秘密が大きく関係していた・・・・

少しだけネタバレすると
桂木は売れっ子芸者の子どもで、
「身分が高い人物の庶子」らしい。
華族の跡継ぎになれる可能性も・・・?

売れっ子芸者の母に似たのか
柏木の色気が凄いのだ。
女性のお相手もできるし、男性からも熱い視線を注がれる。
(子爵家・家令を隠れ蓑にした高級男娼みたいな存在らしい)

頭脳明晰で美しいのに、高級男娼みたいなこともする柏木。
こじらせてしまうのも当たり前か。

乱れたシャツ姿がまた色っぽい。
こんな姿を見るたびに、暁人はムラムラしちゃうんですよ・・・。

『憂鬱な朝』ストーリー

あらすじ
父の死後、十歳にして子爵家当主の座を継いだ久世暁人。
教育係を務めるのは、怜悧な美貌の家令・桂木智之だ。
その才覚で社交界でも一目置かれる有能な桂木は、
暁人になぜか冷たい。
もしや僕は、憎まれているのか──!?
桂木に惹かれる暁人は、拒絶の理由が知りたくて……!?
若き子爵と家令の恋を紡ぐ、クラシカルロマン。

柏木の本当の狙いはどこにある?

桂木は、自分のカラダと引き換えに
暁人に「陞爵」を迫る。

陞爵」とは貴族の爵位制度での昇進を意味します。
読み方は「しょうしゃく」です。

桂木と離れたくない暁人は取引を受け入れる。
暁人の恋情を利用して、
桂木は有力華族との婚約を画策する。

暁人はいったん婚約を了承するが
「桂木しか愛せない」と方向転換。
予想を超えた捨て身の策をとる。

ヒルネ
ヒルネ
爵位を捨てる?
それとも、乗っ取り?

そうなんです。
『子爵vs家令木』のコンゲームがスタート。
愛と知力の「だまし合い」

憂鬱な朝の面白さはここにある。

『憂鬱な朝』読みどころ

美しい絵と重厚な人間描写にウットリする

日高ショーコ先生、とにかく絵が美しい。
顔が美しいのはもちろん
衣装や背景も眼福です。

ヒルネ
ヒルネ
特にシャツ姿の美しさに萌えます。

そして、主人公2人だけでなく
周囲の人物それぞれの造形が緻密で深い。
人物描写が深いから、
ストーリーにも嘘がなくひきこまれる。

(豆知識)
調べてみると、日高ショーコ先生
絵・日高ショーコ/原作・タキエのユニットだそうです。
ストーリーは2人で練り上げるそう。
原作担当と作画を2人で共同して行なうから
重厚なストーリーと美しい絵が叶うのですね。

愛だけに生きず、
貴族の責務を果たそうとする

行き違いはあるけれど、
お互いに愛し合う子爵と家令。
愛のために全てを捨て
逃げることはたやすい。

貴族の生き方として
国元の領民を捨てることはできない2人。

子爵家を存続させながら、
2人の愛の成就を目指す
暁人子爵の闘いから最後まで目がはなせません。

シリアスなボーイズラブの場合、
どちらかの死というバッドエンドが多いけど
果敢に未来を切り拓こうとする暁人子爵の生き方が好きだ。

ベッドシーンの変化に泣ける

最初のうち、柏木はめちゃくちゃ冷たい。
桂木の「旦那様」が冷たくて、ゾクゾクする。
このつれなさ、イイですね・・・

暁人子爵と桂木のベッドシーンも、
最初は暁人からの一方的な恋情で暴力的に始まります。
2人の関係が変化していくと
少しずつ描写が変化していきます。

家令・桂木が自分の恋情を意識するにつれ
2人の心が融けあっていく様子が繊細に描かれます。
どんどん甘くなっていく。

ヒルネ
ヒルネ
柏木からキスする関係になってきた♥

私を朝まで寝かせなければ、いいでしょう?

ヒルネ
ヒルネ
殺し文句キター

夜通しやろうってことですよね・・・?

ヒルネ
ヒルネ
桂木が心を開いていくシーン、読むたびに泣けます

そして、有名なラストシーン。
ここはネタバレになるから載せません。
晴れ晴れとしたラストに心が洗われます。

素晴らしい漫画に出会えて良かった。
神作品でした。
何度も読み返してひたっています。

・・・となると、連載終了を記念した「愛蔵版」も欲しくなる。
もちろん買いました。


番外編やショート読み切りなどの短編に、
作家インタビューも読めて大満足。

日高ショーコ先生に『憂鬱な朝』でハマって、
他の作品も読みたくなって・・・
どの作品も美しくてかわいらしくて大好きだ。

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シリアスなBLも好きだけど、
コメディも好きです。

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ヒルネ
ただいまセミリタイア中。 やりかったことをすることで、自分のこれからを模索中。 カゴ編み、ひとりめしを研究中。おばあちゃん犬のシズカと暮らしてます。

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