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「三つ編み」レティシア・コロンバニ 少女の髪が運命と闘う女たちをつなぐ

運命と闘う女性たちを
“三つ編み”がつなぐ

「三つ編み」には人生と闘う3人の女性が登場する。

1人目は、インドで不可触民として生きるスミタ。
彼女は自分の娘に学校に行き、
不可触民の暮らしから抜け出して欲しいと願う。

2人目は、イタリアで家族経営の毛髪加工に携わるジュリア。
ジュリアの父が倒れ、会社が倒産寸前だと知る。

3人目はカナダで敏腕弁護士として働くサラ。
サラは癌の告知を受け、
事務所から居場所をジリジリと奪われる。

遠く離れた彼女たちを支えたのは、”髪のきずな”

3人が運命と闘うことを選んだとき、
美しい髪をたどって、つながるはずのない物語が交差する。

闘うことで希望の光が差す。
そこまで世界は進化してきた。

2019年は「82年生まれキム・ジヨン」が
ベストセラーになった。

ヒルネ
ヒルネ
イヤなモノには
女性も「NO」と言う!

というムーブメントが起こってる。

「82年生まれ、キム・ジヨン」を読みながら、日本も同じくらい女性は生きづらいと思う。でも、生まれ変わるなら女性がいいな。「女性の生きづらさ」を描く、 韓国のベストセラー小説。 自分の心が空洞になってしまうような インパクトのある表紙。 いきなり心を...

「三つ編み」は人間として、
さらに女性として
自分の尊厳を掛けて闘う人間の物語だ。

過酷な状況に囲まれても
ヒロインたちはあきらめず
前進する。

そんな彼女たちの運命を
「髪」が結びつける。
髪が希望の光をつれてくる。

物語のラストは”希望”で終わる。

2019年の世界はここまで進んできた。

インドの不可触民の境遇が
こんなに悲惨だと初めて知る

ただ、わたしはインドの不可触民の境遇の
惨めさにショックをうけた。

インドのカースト制度が
建前として禁止されていると
知っていたけれど、
不可触民はさらにカースト制度の外にあるらしい。

最下層のスミタの職業は
排泄物の清掃だ。

不可触民は学校にも行けない。
だから他の職業は選べず、
人の家を訪問し、
排泄物を掃除する。
そして金銭による報酬は無い。
食べ残しや古着などを施されるだけ。

色々調べて見ると、
こんな記事もいくつか掲載されている。

インド:カースト制度が強いる生業としての排泄物清掃
終わらない「人手による汚物処理」

日本での「非人」の境遇が
今現在も続いていると
遅ればせながら初めて知った。

今もどこかで「スミタ」は闘っている・・・と思うと、
スミタと最愛の娘が新しい土地で
幸せを掴むように願ってやまない。

2019年の終わりの書評は
最後にガツンと脳みそを殴られました。

ABOUT ME
ヒルネ
ただいまセミリタイア中。 やりかったことをすることで、自分のこれからを模索中。 カゴ編み、ひとりめしを研究中。おばあちゃん犬のシズカと暮らしてます。

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