目次
運命と闘う女性たちを
“三つ編み”がつなぐ
「三つ編み」には人生と闘う3人の女性が登場する。
1人目は、インドで不可触民として生きるスミタ。
彼女は自分の娘に学校に行き、
不可触民の暮らしから抜け出して欲しいと願う。
2人目は、イタリアで家族経営の毛髪加工に携わるジュリア。
ジュリアの父が倒れ、会社が倒産寸前だと知る。
3人目はカナダで敏腕弁護士として働くサラ。
サラは癌の告知を受け、
事務所から居場所をジリジリと奪われる。
遠く離れた彼女たちを支えたのは、”髪のきずな”
3人が運命と闘うことを選んだとき、
美しい髪をたどって、つながるはずのない物語が交差する。
闘うことで希望の光が差す。
そこまで世界は進化してきた。
2019年は「82年生まれキム・ジヨン」が
ベストセラーになった。
女性も「NO」と言う!
というムーブメントが起こってる。
![](https://i0.wp.com/hirunenikki.com/wp-content/uploads/2019/05/kimuziyon.jpg?resize=320%2C180&ssl=1)
「三つ編み」は人間として、
さらに女性として
自分の尊厳を掛けて闘う人間の物語だ。
過酷な状況に囲まれても
ヒロインたちはあきらめず
前進する。
そんな彼女たちの運命を
「髪」が結びつける。
髪が希望の光をつれてくる。
物語のラストは”希望”で終わる。
2019年の世界はここまで進んできた。
インドの不可触民の境遇が
こんなに悲惨だと初めて知る
ただ、わたしはインドの不可触民の境遇の
惨めさにショックをうけた。
インドのカースト制度が
建前として禁止されていると
知っていたけれど、
不可触民はさらにカースト制度の外にあるらしい。
最下層のスミタの職業は
排泄物の清掃だ。
不可触民は学校にも行けない。
だから他の職業は選べず、
人の家を訪問し、
排泄物を掃除する。
そして金銭による報酬は無い。
食べ残しや古着などを施されるだけ。
色々調べて見ると、
こんな記事もいくつか掲載されている。
インド:カースト制度が強いる生業としての排泄物清掃
終わらない「人手による汚物処理」
日本での「非人」の境遇が
今現在も続いていると
遅ればせながら初めて知った。
今もどこかで「スミタ」は闘っている・・・と思うと、
スミタと最愛の娘が新しい土地で
幸せを掴むように願ってやまない。
2019年の終わりの書評は
最後にガツンと脳みそを殴られました。
こんばんは。図書館で『彼女たちの部屋』を見かけ「ヒルネさんが紹介していた『三つ編み』の作者さんだ」と気づきました。読みやすいですね!
最近小説を読まなくなっている(エッセイ系や健康系等が多い)ため、他人様のおすすめを参考にしています♪
そして何故か脱サラ系・自由人系の著者が多いという不思議。
平日は出かけてばかりだったので、この連休は逆に読書三昧しようと思っています。
ヒルネさんを見習って、たまにはきちんとした書評を書こうかなー。
葉桜さん、こんばんわ。「彼女たちの部屋」はレティシア・コロンバニの新作ですね。
「三つ編み」が良かったから、こちらも読まなくちゃ。教えていただきありがとうございます。
Amazonのレビューを読んでいたら、日本語のタイトルにも深い意味があるみたいだし、読むのが楽しみです。
気がつけば連休ですね。読書三昧の連休も愉しそうです。書評を書かれたら、ぜひ読んでみたいです(^o^)