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【感想】オードリー若林「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」 人見知りのキューバ旅行記

「表参道セレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」
キューバ1人旅5日間の記録

表参道セレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬。
どちらが自由?

キューバには野良犬が多い。


カバーニャ要塞でも、
野良犬たちは観光客に媚びを売り、
餌にありついている。

おなかがいっぱいになったら、
道にごろんと横たわり昼寝をする。

何不自由ない表参道のセレブ犬と
飼い主にしばられない
キューバの野良犬と
どちらが自由で幸せなんだろう・・・。

キューバの犬は
ミックス犬が多いみたいで、
独特の風貌をしている。

若林氏は「キューバの犬」の方が幸せだと言いたそう。

私個人はどちらも幸せだと思う。
(犬は自由も大切だけど、
飼い主とのつながりがある方が
幸せだと思いたい。)

 

第一ゲバラ邸宅にゲバラがいない不思議

観光でゲバラの邸宅に行ってみたけれど、
ゲバラが暮らしていた色や気配がない。

何でだろう・・・・?
若林氏の推測が面白い。

いつも戦闘服でいたゲバラの写真。
この邸宅で過ごしても、
「定住する」意識がゲバラになかったからだと。

ヒルネ
ヒルネ
確かに、ゲバラは旅の人。
宿泊所に泊まっている感覚だったのかもしれないな。

10万人の観衆は、
カストロのラップに乗ってサルサを踊る

このタイトルがすでにかっこよすぎ。
若林氏のコピーセンスが鋭い。

カストロは革命広場で10万人の観衆に向けて、
1人で5時間も演説をし、熱狂させた。

しゃべりのプロからすると、
尋常じゃないエネルギーと
エンターテイメントが求められる。

ヒルネ
ヒルネ
カストロの演説は
もはやラップだった?!
ラップのライブだったのでは
という推測が面白い。

革命は熱狂だ。

自分が熱狂にほど遠い性格だから、
想像がつかない・・・。
ただ熱狂は気持ちよさそうな予感がする。

 

キューバの若者も、スマホが欲しい。
オシャレもしたい

キューバは社会主義国なので、
食料も衣料品も配給である。

キューバの若者もスマホに憧れ、
海外からのツテで
入手するのが流行である。

アメリカのドラマを見て
「オシャレな服が
配給にあったらしいのに」と
羨ましがる。

新自由主義の日本から
キューバに来たけれど、
”着飾りたい”のは人間の本能なのだと気づく。

元々、良い服が着たい生き物。
元々、良いものが食べたい生き物。
元々、良い家に住みたい生き物。

元々、人間は競争したい生き物なのかも。と気づく。

競争で手に入れたもので
着飾りたい欲求は
社会システムじゃなくて、
本能から生じたのだろうか。

オシャレをすると元気が出るのは
本能なのかも。

ここまでは、
キューバを自分の眼で体験したような
気持ちになる旅行記だった。

そしてここから続く、
若林氏の独白から意外なストーリーが展開される。

キューバの旅で会話していたのは
「父親」とだった

キューバで
新しい体験をする度に
若林氏は誰かと会話をしている。

最初は、自分自身と会話をしていたと思ったら
少し前に亡くなった「父親」と会話をしていた。

筋金入りのファザコンのぼくが
世界で一番の味方を失った。
一番の親友を失った。

そういえば、キューバに行きたいって行ってたわね。

父の行きたかった国”キューバ”。

日本の新自由主義のシステムから
抜け出るためだけじゃなく、
キューバに来た理由はそれだった。

ラストシーンの言葉の意味するものは?

旅の最期は、灰色の街東京に飛行機が着陸するところで終わる。

「ピンク、ターコイズブルー、エメラルドグリーン」と唱えるシーンで
旅行記は終わる。

1回読んだときは

ヒルネ
ヒルネ
え?
この色の意味って何だろう?

とチンプンカンプンだった。

2回、3回と読んで
だんだん意味が分かってきた。

解釈は、読む人によって違うかも。

いろいろ考えるのも
また楽しい旅行記だった。

ABOUT ME
ヒルネ
ただいまセミリタイア中。 やりかったことをすることで、自分のこれからを模索中。 カゴ編み、ひとりめしを研究中。おばあちゃん犬のシズカと暮らしてます。

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