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花田菜々子さんがエロ男子にすすめた本を読んだ
「日本のセックス」に興味を持ったのは、
「出会い系サイトで70人と実際に会って、
その人に会いそうな本をすすめまくった1年間のこと」を読んだから。
花田さんは、出会い系で最初に会った
ガッツいた30代エロ男子にこの本をメールでお薦めする。
日本のセックス (双葉文庫) (文庫) / 樋口毅宏/著 | ||||
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ただのエロ本ではないだろう。
きっと鋭いオチがあるはず。
そんな期待から読んでみた。
最初の2/3は「痴態エロ」だった(-_-;)
いや、いや、いや、わたし間違ってました。
すごいエロ本だった
東大卒のエリート美人妻を他人に抱かせて興奮する夫。
この2人を巡るエロが延々とすごい。
変態プレイのマニア誌にモデル応募したり、
スワッピングの会に参加したり・・・。
M女の妻の視点で描かれるので、
かなりエモくて、エロい。
女性の視点で書かれたエロは、
女性が読むと恥ずかしいくらいエロい。
男性はこの本を読んで、
どれくらいエロく感じるんだろう・・・?
生々しい描写で、ネチネチエロいもんで、
読みながら、ちょっと腰がひける。
と・こ・ろ・が!
エロでドロドロに熱く湿った描写が
あるところから
急にバイオレンスになり
瞬間冷却がはじまる。
ムンクの叫びみたいな
恐怖がゾクッと急に来る。
最期の1/3は、
ジェットコースターのような
どんでん返しサスペンスになる
ネタバレになっちゃうから、
詳しく書かないけれど、
犯人が分からないミステリー、
法廷サスペンス、
サスペンス、悪女の不倫ドラマなど
怒濤のどんでん返しがやってくる。
そう来るか!
前半のエロも、後半の伏線だったりして・・・。
緻密に練られている。
急展開のサスペンスだった
今まで読んだことのない、
変態エロ+サスペンス+愛の組合わせだった。
花田菜々子さんがエロ男子に、
お薦めしたのも納得だった。
作者と奥さんのキャラがめっちゃ濃い。
二人のやりとりが面白すぎる。
こんな本を書く樋口毅宏って、どんな作家だろう。
興味を持って調べて見ると、
こんな面白い記事にあたった。
性に奔放な女性弁護士と翻弄される主夫作家のファンキーすぎる日常
セキララ夫婦の危険な暴走対談
そして、東大・・・。
え・・・?
ちょっと、「日本のセックス」の妻とキャラが一部かぶるような・・?
どこまで反映されているんだろう・・・。
と思ったら、「日本のセックス」はお二人が結婚する前の話でした。
残念。
などなど、考えるのもまた楽し。
樋口毅宏氏は、ただいま主夫として絶賛子育て中らしく、
「おっぱいが欲しい」という本も書いている。
さわりだけ読んでも、かなり面白い。
次はこの本を読むことにする。