お出かけ

黄金の茶室 vs 利休の茶室。どちらがお好き?

「さかい利晶の杜」に黄金の茶室がやってきた

秀吉の「黄金の茶室」が「さかい利晶の杜」に来ているそうな。

ヒルネ
ヒルネ
一生に一度でいいから
あの黄金の茶室を観てみたい!

ということで、はるばる堺までやってきました。

「さかい利晶の杜」は、
南海電鉄「堺市」駅から歩いて10分。

堺出身の名士「利休」と「与謝野晶子」の記念館です。
ちょっと不便な場所にあります。
覚悟がいるけど、今回は黄金の茶室のために
がんばってみた。

ほら、大々的に「黄金の茶室」をアピールしてる。
さっそく観にいきませう。

茶室鑑賞+呈茶チケットで愉しもう

茶の湯発祥の地まで来たので、
やっぱり薄茶&和菓子もいただきたい。

茶室鑑賞ツアー+呈茶
1,000円コースにした。

ヒルネ
ヒルネ
さかい待庵特別観覧セットなり。
お茶+和菓子で1,000円はオトクだ。

今回この順番で鑑賞してみた。

●展示観覧(黄金の茶室はここで鑑賞)

●さかい待庵/無一庵茶室見学

●呈茶(薄茶&和菓子)

最初に秀吉の「黄金の茶室」を拝見

黄金の茶室は、金箔貼りの組み立て式茶室

豊臣秀吉が作らせた伝説の「黄金の茶室」。
贅沢の極みとして有名だ。

黄金の茶室で扇町天皇をお招きしたとか、
北野大茶会で一般大衆にお披露目されたとも。

3畳の広さ
組み立て式。移動して茶会ができる。
●天井・柱は金箔貼り
●茶碗・釜・台子などの道具も黄金造り
●障子紙は、赤の絹
●畳は、赤の毛織物

ヒルネ
ヒルネ
実物は現存していない。
(燃えちゃったのかな。)

復刻品になりますが、本物の金箔貼り。

実際に招かれた気分になって、
鑑賞してみた。

雛道具みたいな小さなギラギラ茶室。

展示室入り口から、ずずーっと奥に展示されていた。
近寄って観てみると・・・・。

ヒルネ
ヒルネ
3畳の茶室って、想像よりも小さい。

贅沢の極みというより、愛らしいおままごとの茶室みたい。

茶室の中に入っていく気分で、
さらに近寄ってみた。

ヒルネ
ヒルネ
黄金と赤だけの茶室。
「お雛さま」の世界にまぎれこんだみたい。

現代の照明のもとでは
「金色と赤」は悪趣味でギラギラに見える

ただ安土桃山時代だったら
薄暗い自然光のなかで
金箔が鈍く輝いていただろう。

ヒルネ
ヒルネ
当時は幽玄な世界だったのかも。

 

茶道具も、すべて金。
金貼りのお茶碗などは、お茶を点てると
少しずつ剥げていく。

当時もだんだんと金箔が剥げて
侘びた風合いになっていただろう。

障子は紙ではなく、赤い絹織物。
(紋紗というらしい。)
黄金と透ける赤の組み合わせはエロい・・(;_;)

奥の障子は花車のような模様が透けている。
ますます雛道具っぽい。

この黄金の茶室は、京都市の復刻バージョン。
当時の文献を元に、復刻したそうです。

そのほかにも復刻版はいくつか存在する。
大阪城天守閣
MOA美術館(静岡)
長福寺(富山県)

大阪城天守閣に黄金の茶室が
あったとは、知らなかった。
灯台もと暗しだ。

今回は、
さかい利晶の杜ならではの楽しみ方をしたい。

ヒルネ
ヒルネ
利休の茶室と比較して、
鑑賞しよう

いまなら、「黄金の茶室」と
利休の「待庵」「無一庵」が同時に鑑賞できる

利晶の杜では、利休設計の茶室(復元)を鑑賞できる。
「待庵」と「無一庵」だ。

待庵
利休作で唯一現存する国宝の茶室。
(現存場所は、京都府大山崎町の妙喜庵)
さかい利晶の杜では、創建当初の姿で復元。

無一庵
利休が北野大茶会で使ったとされる4畳半の茶室。
こちらも資料をもとに復元。

ガイドさんが茶室を案内してくれる

茶室見学は、当日受付でツアーに申し込みます。

少人数で、詳しい説明が聞けるし質問もできる。
ガイドさんに質問したら、豆知識をたくさんお話してくれた。
知りたいことがあったら、ガンガン質問すべしです(^^)

※📷待庵は撮影禁止。ホームページから写真をお借りしました。

待庵:マニアックで「わびさび」をギュッと凝縮した茶室

庵は、2畳の茶室。

第一印象は、

ヒルネ
ヒルネ
狭すぎるぅ。

お客と亭主がお互いの息づかいが聞こえそうなほど、
距離が近い。

気持ちの通じ合った亭主と客なら
さらに友情が深まるだろう。

逆に悪感情をお互いにもっていたら、
この狭さだと圧迫感を感じて
悪い意味でドキドキしただろう。

ヒルネ
ヒルネ
利休の身長は180㎝!
大男の利休と小男の秀吉がこの茶室にいたら、
激しい感情が渦巻いて爆発しそうだ。

※📷待庵は撮影禁止。ホームページから写真をお借りしました。

茶室の壁は藁をわざわざ塗り込めて、鄙びた風情にしている。
壁に着物が触れると生地が痛むので、
腰高まで和紙を貼って保護している。
(当時の暦を再利用して貼っている。
これも「わびさび」遊びらしい。)

壁も暗い緑色+藁で、渋すぎる。
男らしい、渋ごのみの茶室。

茶道は、当初「男だけの道楽」だった。

ヒルネ
ヒルネ
オレの美意識が分かる
ヤツだけ招待してやるぞ
という意志を感じます

「無一庵」は軽やかな「わびさび」の部屋

北野大茶会利休が使ったとされる四畳半茶室。
ゆとりがあり、素人もリラックスできる茶室だった。

無一庵は📷撮影OK。

袴のかたちをした珍しい入り口だそう。

一歩中に入ります。
鄙びているけれど、洗練された室内。
塗り壁もほどよくザラッとした仕上がり。

四畳半の中程に、炉が切られています。

天井には、天窓もあり明るい。

窓は、待庵と同じ利休好みの仕上げ。
「葦」を組み、わざと「葛(かずら)」を巻き付かせている。
(「かずら」が土壁から生えてように
わざわざ造ってるのだ。)

柔らかい印象の天井。
真菰(まこも)を黒く染めて
細い竹の間に敷きつめている。

床の間にも窓がある。
床の間に飾った「書」をじっくり読むための窓だそう。

にじり口も意外と高さがあり、入りやすそうだ。

無一庵は、今でも実際に茶会で使用することもあるそう。
ここなら、心地よくお茶が愉しめそうだ。

大衆向けに洗練された軽やかな茶室。

ヒルネ
ヒルネ
今日鑑賞した中では、
ここの茶室が心地よかったな

黄金の茶室vs利休の茶室を観た感想は

キンキラの「黄金の茶室」と、
渋好みの「待庵」はまさに両極端。

正直どちらも極端すぎて、落ち着かなかった。

利休が一般大衆向けに設計した
四畳半の「無一庵」がしっくりきました。

わびさびも、ゴージャスも
究めすぎると、心がついていけません。

ヒルネ
ヒルネ
一般大衆の人気を得るには
“軽やかさ”が重要なのかも。

最後に薄茶と和菓子でほっこり

さかい利晶の杜では、「立礼呈茶」が愉しめます。

立礼呈茶
椅子に座ってお茶を点てるスタイル。
お客も椅子に座るスタイル。
正座しなくていいから、緊張せずにいただきます。

立礼呈茶ですがちゃんと床の間もあります。
(御軸は説明していただいたのに、
メモを忘れてしまった・・・。残念。)

茶花は、椿・雪柳・あじさいの取り合わせ。
もうあじさいも芽吹いてきて、
春がやってきてます。

今日は、武者小路千家のお手前です。
(表千家・裏千家・武者小路がそれぞれ交代で
担当されています。)

堺の和菓子屋さん「宝泉菓子舗」製。
銘は「春の野」でした。

薯蕷(じょうよう)饅頭で、
柔らかい口どけでした。

薄茶を目の前で点てていただいたのに、
📷お薄の写真を撮るのを忘れてしまった。

ヒルネ
ヒルネ
このお茶碗、珍しい色のお茶碗だなぁ。
青というか緑も混じった楽茶碗のような・・・?

📷だとちょっと分かりにくいけれど、
黒楽茶碗じゃなくて、
青のような緑のような深い色合いです。

なんと、映画「嘘八百」で
実際に撮影されたお茶碗だそう。

幻の利休の茶器として、
偽物作りの名人が心血注いで造った
「青楽茶碗」という想定です。

ヒルネ
ヒルネ
思がけず、愉しいおまけもありました。

黄金の茶室と利休の茶室、対極の茶室体験でした。

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ヒルネ
ただいまセミリタイア中。 やりかったことをすることで、自分のこれからを模索中。 カゴ編み、ひとりめしを研究中。おばあちゃん犬のシズカと暮らしてます。

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