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【感想】モンゴメリの痛快ラブロマンス「青い城」死ぬ気になって当たって砕けろ

「赤毛のアン」だけじゃない。
モンゴメリの痛快ラブロマンス

ヤケを起こしたヴァランシーは、後悔しない人生を送ろうと決意。
母親や親族にも初めて反乱を起こし、家から出て行く。
生まれて初めて仕事を得て、お金を稼ぐ気持ちよさを知る。
それから、町の不良青年・バーニィ・スネイプに恋をする。

残り1年、ヴァランシーは心のおもむくままに恋をして、
人生を後悔なく終わりにできるのか。

ヒルネ
ヒルネ
モンゴメリらしい愛の魔法が花開く
痛快ラブストーリー。

正直に生きる痛快さを教えてくれた

思い起こせば、わたしは中学生の頃に
「青い城」に出会った。

そのころモンゴメリにハマってて、
「赤毛のアン」シリーズの他に、
「ストーリーガール」や「エミリー」シリーズをシリーズを
せっせと読破。
どのシリーズもドキドキしながら笑ったり、泣いたりしたな。

モンゴメリの小説は、少女の成長物語が多い。
青い城はなかでも面白かった。

前半は、ヒロイン・ヴァランシーがおどおどと小心に生きている姿が
これでもかと描写される。
自分の余命があと1年だと知ってからは
ヴァランシーの行動は豹変する。
いままでお腹の中にしまっていた毒舌を
正直にズケズケと放つのだ。

ヒロインの破れかぶれの反抗が痛快で
中学生のわたしは読みながら爆笑の連続だった。
スカッとしたな。

何がいいって、
ヴァランシーの行動力がかっこいい。
あんなに引っ込み思案だったのが嘘みたいに、
自分の意志で家を出るし、
自分から恋を打ち明けるし、
潔くてかっこいい。

正直に生きた方が絶対に面白い。

かつての中学生女子に、正直に生きる素敵さを教えてくれた。

今の中学生・高校生は
モンゴメリは読むのかな・・・?
赤毛のアンシリーズが好きな子に
お薦めしたい小説です。

大人になって読んだ感想

中学生のころから数えると・・・何年経ったかな。
(数えるのが恐ろしいから、正確な年数は出さない。)

50歳になった今でも面白いかな?と
こわごわ読み返してみた。

正直に言っちゃうと、前半はだらけ気味だ。
内気なヴァランシーが母親や親族に説教されて、
イジイジする描写にモヤモヤする。

カナダのプリンスエドワード島も
昔ながらの親戚づきあいや因習で、
女子は生きづらい世界だったのね。

ヒルネ
ヒルネ
ヴァランシーがウジウジしてるから
余計に、舐められるんだよ!
一発ガツンと咬ましてやれ!

とイラッとするのですが、
その分ヴァランシーの目覚めてからの
強烈パンチが引き立ちます。

普段心の中で思っていたことを
毒舌パンチでぶちかますのが爽快(^o^)

口だけじゃなく、行動力もある。

自分らしく生きるためには
まず自分の食い扶持を稼いで自立すること。

29歳までずっと家事手伝いだった彼女が
よく思い切ったなぁ(^o^)
その勇気を褒めたい。

それから、お薦めポイントは
ヒロインの恋人、不良青年のバーニィがまた魅力的なの。

中途半端なハーレクイン小説だと、
変に完璧な男だったり、
変にセクシームンムンだったりするんだけど、
モンゴメリが描く男性はもっといい。

バーニィは人里離れた森に1人で住んでいる。
おんぼろ自動車を暴走させて
ときどき町に姿を見せる。

町の人たちは「人目を避けてるのは怪しい」
「犯罪者じゃないか」とうわさするけど、
ヴァランシーは彼は誠実な人間じゃないかと直感している。

バーニィにも秘密があって、
伏線でつながり、ラストで明かされる。
そのオチも素直にハッピーエンドで嬉しい。
(コメディ要素の多いラストだけどね。)

自分は暗くて人間の暗部を抉るような話も好んで読むけど、
シンプルに人の善意があふれる小説も好きだ。

スカッと痛快。
素直にハッピーエンドを愉しむ。

酸いも甘いも経験したオバちゃんが読んでも
面白かった。
さすがモンゴメリ(^o^)

ABOUT ME
ヒルネ
ただいまセミリタイア中。 やりかったことをすることで、自分のこれからを模索中。 カゴ編み、ひとりめしを研究中。おばあちゃん犬のシズカと暮らしてます。

POSTED COMMENT

  1. 葉桜 より:

    「青い城」は少女漫画的な雰囲気もありますが、本当に面白いですよね。
    ヒロインがどんどん強くなるのがいいし、親戚が最後に豹変するのも面白い。
    村岡花子訳がいいのになあ~という書評を読み、私は最近手に取りました。
    子どもの頃に読んだら、また違う感慨をもったかもです^^

    そうそう、退職2年目の住民税がとても可愛い金額で、早速払ってきました!
    セミリタブログを見ると「節税すべし!」「不要なお金は1円も払わない!」と
    主張している人が多いですが、図書館ヘビーユーザーなので、住民税は
    気持ちよく払いたいです♪少額でも地元貢献できるとうれしいし。

    • ヒルネ より:

      葉桜さん、こんにちわ(^。^)「青い城」面白いですよね。
      今回谷口由美子訳でしたが、もしかしたら中学生の頃読んだのは時期的にも村岡花子訳だったのかな・・・?
      訳は違えど、大人になって読んでも面白くて、誰かにおすすめしたくなりました。
      そうそう、最後に親戚が急に応援モードになるのが現金すぎて面白かった。
      結局「お金持ちが好きなの?」というズッコケ的なオチなところも笑えました。
      わたしにとっては、バーニィの秘密の職業の方が重要だと思うのに。

      住民税、かわいい金額に落ち着いてて良かったですね。
      わたしも図書館ヘビーユーザーだし、コロナ騒動の中で
      ゴミ収集でもお世話になってるし
      住民税はケチらず払いたいですね(^。^)

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