本が好き

【感想】エロい仏文学「O嬢の物語」奴隷の幸福、服従の喜びって、破滅だよ。

女性が書いたサドマゾ文学はエロかった

・・・と期待していたら
マルキド・サドは全然エロくなかった。
エグいだけだった。

ガッカリだよ。

フランス文学と言えばエロス(^。^) マルキド・サド「悪徳の栄え」サディズムの代表作に期待して読んでみたフランス文学=エロいイメージがある 「フランス文学は役に立つ」を読んで、 改めて「フランス文学」って何だろう?と考えてみた。 ...

では「O嬢の物語」どうだろう?

サドと比べると、「O嬢の物語」は
共感できるエロスが滲み出ている。
マゾヒズムのエロってこうなのね・・・と未知の世界を知りました。

『O嬢の物語』あらすじ

ある日女流ファッション写真家のOは、
恋人ルネにロワッシーの城館へ連れて来られる。

ロワッシーでは18世紀風のドレスに首輪・腕輪を装着させられ
複数の男の共有性的玩弄物となるよう、
鞭打などの手段により心身共に調教される。

ヒルネ
ヒルネ
恋人のルネの裏切り!?と思いきや、
ルネは愛するからこそ、
Oを調教するという不条理なロジックなのだ。

一ヶ月ほどの調教の後、城館を後にしたOは、
ルネからイギリス人のステファン卿を紹介される。
ステファン卿はルネにとって兄であり師匠のような存在らしい。
Oはステファン卿の求めにしたがって、
ルネから卿に譲り渡される。

ヒルネ
ヒルネ
ルネの仕打ちは酷すぎる。
自分の大事なOを尊敬する師匠に
譲渡することがサド界のルールなのだろうか・・・

ステファン卿の持ち物となったO。
卿に鞭打などの調教を繰り返され、
特殊な館でレッスンを受けるうちに
Oはルネのことを忘れステファン卿を愛するようになる。

Oは卿の所有物である証として
お尻に烙印を押され、デリケートゾーンに鉄の輪と鎖を付けられる。
Oはその状態に”幸せ”を感じる。

い、痛そう・・・。

ヒルネ
ヒルネ
Oがどこまて行くのか
怖ろしい

そうです。
Oのマゾヒズムはさらに深化する。

背筋が寒くなるラストシーン。
ある夜会で、全裸のOはフクロウの仮面を被り、
人々の前を歩き、晒し者になる。
それがステファン卿への愛の証だ。

ここでO嬢の物語は終わる。

削除された章には
Oの最後が綴られていた。

Oはロワッシーに戻って
ステファン卿に捨てられる。
Oは死ぬことを選び、
ステファン卿も同意するという結末だ。

ヒルネ
ヒルネ
完全な奴隷になったOには
死ぬことしか残されていないらしい

O嬢の物語は「覆面作家」が書いた

O嬢の物語はただのエロではない。
服従の哲学を語る流麗な文章から
知的な女性が書いたと分かる。

「服従の哲学」や「奴隷の喜び」を
自分がしたいとは思わない。
けれど、こういう生き方もあるのか・・・。

鞭で打たれるのは痛いし怖い。
けれども服従・隷属の喜びが恐怖を上回る。
自我をなくす喜びがある・・・らしい。

読む価値ありです。

O嬢の物語は映画も美しい

O嬢の物語は映画化もされている。

ケーブルテレビで放送されているのを
たまたま観ました。
ヒロインのO嬢を演じるコレンヌ・クレリーが
原作から抜け出たように美しい。

原作では書かれていなかったのですが、
映画のO嬢は黒髪なのね。

ヌードシーンが多いのですが、
美しいかたちのバストに目を奪われます。

ヒルネ
ヒルネ
女性も見惚れる美乳でした

ストーリー展開も原作に忠実で
変にエロ狙いではなくて
(充分にエロいけどAVではない)
衣装なども美しく、O嬢の世界が再現されていました。

最後のシーンの全裸&フクロウの仮面も、
妙に芸術性が高く不気味に仕上がってます。

こちらもお薦めです。

ABOUT ME
ヒルネ
ただいまセミリタイア中。 やりかったことをすることで、自分のこれからを模索中。 カゴ編み、ひとりめしを研究中。おばあちゃん犬のシズカと暮らしてます。

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