今年も、京都行こう。
年明け1回目の京都は、
京都「山崎」のアサヒビール美術館へ
初めて行ってみました。
目次
京都「山崎」のアサヒビール大山崎山荘美術館へ
JR「山崎」駅は、京都駅の手前で降ります。
行くきっかけがなかなか無かったけれど、
「今日こそ行こう」と行ってきた。
間近でじっくり観てみたい。
JR「山崎」駅から歩いて10分。
「山荘美術館」と言うだけあって、
「山崎駅」から山の上へと歩くみたい。
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美術館へは「秀吉の道」を登ります
美術館へ向かう道は、駅の北側から。
「天王山 登り口」の案内があります。
傾斜のある上り坂です。
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この道は、「本能寺の変」の後に、
豊臣秀吉が明智光秀を破った「天王山」を登る道。
「秀吉の道」と名付けた
ハイキングコースになっているそう。
美術館の入り口はトンネルだった
10分くらい登っていくと、美術館の入り口に到着。
このトンネルが、入り口です。
この美術館は、もともとニッカウヰスキーの
出資者だった加賀正太郎の山荘でした。
個人の別荘の入り口がトンネルなんて、
昔のお金持ちはスケールが大きい。
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入り口を通っても、まだ坂道です。
かつては加賀家の自家用車で
ビューンと登っていったのでしょう。
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道沿いの樹木を眺めながら登っていくと、
美術館の姿がみえてきました。
イギリスのチューダー・ゴシック様式の
骨太な山荘です。
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お正月の門松も立派です。
さて、美術館に入ってみましょう。
![](https://i0.wp.com/hirunenikki.com/wp-content/uploads/2019/01/IMG_0087.jpg?resize=464%2C348&ssl=1)
クラシックなドアノブをギーギーッと回して、
中に入ります。
建物の中は、どっしりした木材を使った
重厚な作りでした。
山の寒さ対策として、玄関横に「暖炉」もありました。
(中は撮影NGなので、公式HPの画像をお借りしています。)
![](https://i0.wp.com/hirunenikki.com/wp-content/uploads/2019/01/c6572df8fe60d1f0869babb3b7a37ca7.jpg?resize=457%2C305&ssl=1)
さて、ここからは今回の企画展です。
櫛・かんざしとおしゃれ展を観てきた
新春らしい「櫛・かんざし」「女性の浮世絵」の展示会です。
(公式HPの画像をお借りしています。)
![](https://i0.wp.com/hirunenikki.com/wp-content/uploads/2019/01/2a01b321e493603177ac980e4a6a5474.jpg?resize=564%2C326&ssl=1)
こんな凝った髪型を実際にしていたのかな。
ファンタジーだったりして(笑)
髪の毛に掛ける情熱がすごいですよね。
鬢付け油で固め、
寝る時は崩れないように、
高い枕で眠っていた・・・。
都市では、美への努力が涙ぐましい。
(農村だったら、髪は後ろで1つに束ねる
程度だったんじゃないかな。)
企画展では、いろんな素材の髪飾りが
一堂に集められています。
「玳瑁(たいまい)」「象牙」など
高価な希少素材の櫛・かんざしも
たくさん観ることができました。
《桜花文様象牙櫛・かんざし・笄》
春の髪飾り。
桜柄が清楚です。
(公式HPの画像をお借りしています。)
![](https://i0.wp.com/hirunenikki.com/wp-content/uploads/2019/01/9c38267149dd7879c66673fe1de134b3.jpg?resize=347%2C356&ssl=1)
一番下の棒状の髪飾りは、
「笄(こうがい)」といいます。
笄(こうがい)とは、
髪をかきあげて、まげを形作る装飾的な結髪用具。
頭がかゆい時に髪型を崩さずに掻くなど、
女性の身だしなみに欠かせない装身具。
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こんな風に使っていたんですね。
かゆいところを掻くために使っていたのも、面白い。
髪飾りや印籠の蒔絵師、
「原羊遊斎」のコーナーもありました。
羊遊斎 《渦巻文様蒔絵櫛》
シンプルなデザインから、複雑な図柄の蒔絵まで
ひとつひとつ凝ったものでした。
(公式HPの画像をお借りしています。)
![](https://i0.wp.com/hirunenikki.com/wp-content/uploads/2019/01/48713d19fe9e6d7d408be4ab5d1325a4.jpg?resize=349%2C358&ssl=1)
そのほかには、こんな珍しいカンザシもありました。
《扇梅鳥籠飾り金銀珊瑚びらびらカンザシ》
シャラシャラ揺れるカンザシは、
若い娘さんに人気があったそう。
色街のお姉さん用かと
思っていたので、意外でした。
素人の娘さんもこんなカンザシを
挿していたんですね。
(公式HPの画像をお借りしています。)
![](https://i0.wp.com/hirunenikki.com/wp-content/uploads/2019/01/1ebb0aab11f81ab9e6cf765635e44ec0.jpg?resize=354%2C487&ssl=1)
企画展を観た後は、美術館の中を
ゆっくり観てまわりました。
山荘の重厚な内装そのものが
美術品です。
2階のテラスからの「雄大な眺め」は必見
2階の喫茶室では、クラシックな調度品の中で
お茶やお酒が楽しめます。
喫茶室の中を通って、2階のテラスに出ると
素晴らしい景色が眺められます。
(公式HPの画像をお借りしています。)
景色の解説図があるくらい、雄大な眺めです。
天王山から、桂川・木津川・宇治川・淀川が一望できます。
![](https://i0.wp.com/hirunenikki.com/wp-content/uploads/2019/01/IMG_0114.jpg?resize=476%2C357&ssl=1)
この景色を眺めながら、事業計画などを考えていたんでしょうね。
眺めの素晴らしさは、なかなか写真では伝えきらない。
ぜひ現地で観ていただきたい眺めです。
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雄大な眺めで、ゆったりした気分になってから
今回のお目当て「モネの睡蓮」を観に出かけます。
地中の宝石館に収蔵されているんです。
地中の宝石館へ「モネの睡蓮」を眺める
安藤忠雄らしいコンクリート打ちっぱなしの
階段を降りて、地中の宝石館へ向かいます。
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地中の宝石館のドアを開くと、
モネの睡蓮がすぐ目に入ってきます。
(公式HPの画像をお借りしています。)
![](https://i0.wp.com/hirunenikki.com/wp-content/uploads/2019/01/ca788b6a74ff0e721aaa870225dc0064.jpg?resize=289%2C289&ssl=1)
鑑賞する人は、わたし1人だけ。
「睡蓮」とじっくり向き合います。
椅子に座ったり、前を歩いたりして
いろいろな角度から、
心ゆくまで堪能しました。
「水の世界」を描いている・・と感じました。
観ているうちに、
水面に映る「睡蓮」の影や、
水の深さに引きこまれます。
モネの睡蓮のためだけでも、
この美術館に来る価値がありました。
(公式HPの画像をお借りしています。)
冬の庭園をブラブラ楽しむ
最後に、庭にでてゆっくりと散策します。
広葉樹の葉がすっかり落ちた、真冬の庭です。
![](https://i0.wp.com/hirunenikki.com/wp-content/uploads/2019/01/IMG_0144.jpg?resize=435%2C581&ssl=1)
振り返ると、冬木立の中に山荘が見えます。
冬の池は水も冷たく、さみしい世界です。
ひとりでこの庭をブラブラしていると、
頭の中がからっぽになって、落ち着くなぁ。
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無彩色のような寂しい庭の中で、
山茶花の鮮やかなピンクが目にしみます。
斜面には、甘い香りのする水仙が群生していました。
![](https://i0.wp.com/hirunenikki.com/wp-content/uploads/2019/01/IMG_0166.jpg?resize=439%2C585&ssl=1)
冬の庭園は、寂しい眺めでしたが、
こころが引き締まって、
1人で来るのにぴったりでした。
次は、緑あふれる季節に再訪したい。
もう一度、春か夏に「モネの睡蓮」を観たら、
また新しい感じ方ができそうです。http://chugoku-shunsai-ajisai.com/
(おまけ)上品な中華ランチ「味彩」へ
美術館のブログで紹介されている
メニューが美味しそうで、
「味彩」に来ました。
![](https://i0.wp.com/hirunenikki.com/wp-content/uploads/2019/01/IMG_0041.jpg?resize=341%2C398&ssl=1)
レディースランチ1500円が、充実していました。
次もまた来たいなと思う味でした。
前菜は、ピータン・棒棒鶏・キクラゲでした。
キラキラのお皿がちょっと眩しかったです(笑)
お皿に凝ってるお店でした。
たまごとえのきのスープ。
温かいスープが冷えた体にしみこみます。
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次にサラダがきまして(写真を撮り忘れました)
メインの「海老マヨネーズ」です。
(このお皿もアバンギャルドで面白いでしょう。)
「海老」がプルプルとジューシーで、
ソースもフルーティで、
初めての海老マヨでした。
![](https://i0.wp.com/hirunenikki.com/wp-content/uploads/2019/01/IMG_0032.jpg?resize=460%2C613&ssl=1)
こってりした海老マヨの後は、
ミニ湯麺であっさりと仕上げます。
スープがあっさりしつつ、うまみがあって、
全部飲みほしちゃいました。
デザートは、真っ白な杏仁豆腐。
温かいジャスミン茶と一緒に。
アーモンドの甘さで、さっぱりしました。
![](https://i0.wp.com/hirunenikki.com/wp-content/uploads/2019/01/IMG_0037.jpg?resize=444%2C333&ssl=1)
ちょっと珍しい味付けの中華だったので、
また行ってみたいです。
ではでは、またね。
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