50歳前に早期退職し
セミリタイアする場合、
iDeCoを利用することで
税金がオトクになる方法がありました。
前の会社の人事部に提案してもらって、
めちゃくちゃオトクになるので、
誰かの参考になればと書いておきます。
目次
わたしの退職金は2種類の合計だった
わたしが在職していた会社は、
”自分で、退職金の一部を運用する制度”
を採用してました。
そのためわたしの退職金は、
①自分で運用したお金
②会社が運用した退職金の合計です。
カンタンにまとめると、この内容です。
①DC(確定拠出年金)
自分で投資信託などを選び、運用。
運用次第で、得をしたり、損をすることもある。
60歳になるまで、受け取れない。
②DB(確定給付企業年金)
会社が運用して、決まった額を退職時に受け取る。
がんばって働いた証でもある退職金。
大事にしたいです。
退職金をすぐ使う予定はなし。
老後まで、お金を増やしたい。
しばらくプー太郎生活の予定だし、
①のDCは「iDeCo」に移管して運用します。
iDeCoでお金をコツコツと増やします。
iDeCo(イデコ)って何?
「個人型確定拠出年金」の愛称です。
ヒトコトで言うと、「老後資金を自分で作るためのおトクな制度」です。
60歳までの間に、毎月一定の掛け金を自分で出して、
投資信託等の金融商品を選んで運用。
60歳以降に運用した資産を受け取るというものです。
②DB(確定給付企業年金)は、そのまま受け取ると
所得税・市町村民税・道府県民税など、
税金をたくさん払わないといけません。
なるべく税金を少なくしたいんだけど、どうしたらいい?
そんななか、会社の人事部から耳よりな情報がありました。
企業退職金をiDeCoに移管すれば、税金はゼロになる
DB(確定給付企業年金)の受け取り方法は
大きく分けて、4パターンあります。
- 全額、一気に受け取る
- 一部受けとり、年金形式で受け取る
- 全額、年金形式で受け取る
- iDeCoに移管して、運用する(49歳以下の場合)
税金が大きく違ってくるのです。
①の全額を一気に受け取るパターンが最もダメ。
所得税・市町村民税・道府県民税あわせて、
税金を最もたくさん払うことになります。
わたしの場合、100万円以上税金に持って行かれちゃう・・・。
という訳で、
全額一気に受け取るのはやめました。
さて、どのパターンがいちばん
オトクになるんだろう。
②③の年金形式にすると、
税金は減る。
特に、③のように年金額を増やすほど、オトクになります。
税金の面で見ると、年金形式がいちばんオトクなんです。
(もし退社した会社が潰れてしまうと、
年金がもらえなくなる可能性もあります。
会社の先行きが怪しい場合は、
一気にもらった方が安心です。)
ただね、
49歳以下で退職した場合、大きな抜け道がありました。
④iDeCoに移管して、運用する
が抜け道です。
49歳以下で退職するなら、
iDeCoに移管して運用すれば、税金はゼロになる。
退職金をオトクに資産運用できる上に、
税金はゼロ。
ありがたく、こちらを選びました。
企業退職金をiDeCoに移す条件は・・・?
では、条件をしっかり確認しましょう。
わたしはこの条件にあてはまったので、
会社の人事からおすすめされました。
わたしがiDeCoに移管をおすすめされたのは・・・
ずばりこの条件だったから。
★退職時、49歳以下だった
★退職後、自営で仕事をする/または無職
(つまり、すぐ会社に再就職しないから。)
★退職後、自分で掛け金を出して毎月運用する
(掛け金を出さないとダメ)
この条件って、49歳以下の「セミリタイア」か「起業」になりますね。
そうなると、対象者が少ないでしょうか。
といいつつも、
楽天証券Q&Aに、同様の質問がありました。
興味のあるかたはぜひご確認ください。
※移管条件のうちの”49歳以下”については、補足があります。
”49歳以下”の条件について、ネットでいろいろ調べてみました。
ところが、この条件を明記しているサイトが見つかりませんでした。
ただ、同時期に退職した50歳以上の人は、iDeCoへ移管は紹介が
なかったのです。人事のプロが、わざわざ「49歳以下の人限定」で
紹介してくれたので、レアな抜け道なのでしょうか。
続けて、実際に移管する場合の手続きです。
時間が掛かって、ちょっとややこしかったです。
備忘録として書いておきます。
iDeCoへの移管手順
退職する前に、会社の人事部に
「iDeCo」に移管する意志を伝えます。
人事部が、移管するための準備をします。
企業退職金は、iDeCoへの移管手続きまで、
日本レコードキーピングネットワーク株式会社に保管されます。
↓
自分で運用した退職金(DC)を
iDeCoに移す手続きをします
具体的に書くと、
iDeCoを運用する証券会社を選んで、
ネットで申し込みします。
申し込みから、完了まで
約1~2ヵ月かかります。
↓
iDeCoの運用会社が決まったら、
DBも移管したいと自分で連絡する。
DBに関して、
待っていても、誰も手続きしてくれません。
ここは自分からアクションを起こさないと、
期限切れになってしまいます。
(脱退後、1年以内という期限があります。)
↓
手続き用紙が送られてきたら、
まず自分で記入する部分に記入する
手続き用紙の左側は、自分で記入する部分です。
ここはさっさと記入しましょう。
右側は、退職した会社の人事部が記入する欄です。
↓
手続き用紙を会社に送り、
記入後、返送のお願いをする
めんどうくさいけれど、
退職した会社に書類を送って、
移管OKの印鑑をもらうことが必要です。
社長印が必要なので、1週間くらい時間が掛かります。
返送用の封筒に住所も記入し、切手も貼って
お願いすると、手続きが早いと思います。
↓
書類が返送されてきたら、
運用会社に送ります。
最後のひと踏ん張りです。
書類の記入が左右完了したので、
やっと運用会社に送付します。
あとは、運用会社から移管終了の手続きを待つのみです。
わたしは今、この待ちの状態です。
10月から作業を始めて、そろそろ4ヵ月目です。
早く、完了のお知らせが来ないかな。
追記:書類送付の3ヵ月後、やっと移管完了!
時間がかかると聞いていたけれど、
なかなかお知らせが来ず、やきもきしておりました。
登録の書類を送って、約3ヵ月経ってから
証券会社のオンライン上で確認できました。
税金を取られずに、
投資を続けられます。
ホッとしました。
ではでは、また。