今年も、京都行こう。
年明け1回目の京都は、
京都「山崎」のアサヒビール美術館へ
初めて行ってみました。
目次
京都「山崎」のアサヒビール大山崎山荘美術館へ
JR「山崎」駅は、京都駅の手前で降ります。
行くきっかけがなかなか無かったけれど、
「今日こそ行こう」と行ってきた。
間近でじっくり観てみたい。
JR「山崎」駅から歩いて10分。
「山荘美術館」と言うだけあって、
「山崎駅」から山の上へと歩くみたい。
美術館へは「秀吉の道」を登ります
美術館へ向かう道は、駅の北側から。
「天王山 登り口」の案内があります。
傾斜のある上り坂です。
この道は、「本能寺の変」の後に、
豊臣秀吉が明智光秀を破った「天王山」を登る道。
「秀吉の道」と名付けた
ハイキングコースになっているそう。
美術館の入り口はトンネルだった
10分くらい登っていくと、美術館の入り口に到着。
このトンネルが、入り口です。
この美術館は、もともとニッカウヰスキーの
出資者だった加賀正太郎の山荘でした。
個人の別荘の入り口がトンネルなんて、
昔のお金持ちはスケールが大きい。
入り口を通っても、まだ坂道です。
かつては加賀家の自家用車で
ビューンと登っていったのでしょう。
道沿いの樹木を眺めながら登っていくと、
美術館の姿がみえてきました。
イギリスのチューダー・ゴシック様式の
骨太な山荘です。
お正月の門松も立派です。
さて、美術館に入ってみましょう。
クラシックなドアノブをギーギーッと回して、
中に入ります。
建物の中は、どっしりした木材を使った
重厚な作りでした。
山の寒さ対策として、玄関横に「暖炉」もありました。
(中は撮影NGなので、公式HPの画像をお借りしています。)
さて、ここからは今回の企画展です。
櫛・かんざしとおしゃれ展を観てきた
新春らしい「櫛・かんざし」「女性の浮世絵」の展示会です。
(公式HPの画像をお借りしています。)
こんな凝った髪型を実際にしていたのかな。
ファンタジーだったりして(笑)
髪の毛に掛ける情熱がすごいですよね。
鬢付け油で固め、
寝る時は崩れないように、
高い枕で眠っていた・・・。
都市では、美への努力が涙ぐましい。
(農村だったら、髪は後ろで1つに束ねる
程度だったんじゃないかな。)
企画展では、いろんな素材の髪飾りが
一堂に集められています。
「玳瑁(たいまい)」「象牙」など
高価な希少素材の櫛・かんざしも
たくさん観ることができました。
《桜花文様象牙櫛・かんざし・笄》
春の髪飾り。
桜柄が清楚です。
(公式HPの画像をお借りしています。)
一番下の棒状の髪飾りは、
「笄(こうがい)」といいます。
笄(こうがい)とは、
髪をかきあげて、まげを形作る装飾的な結髪用具。
頭がかゆい時に髪型を崩さずに掻くなど、
女性の身だしなみに欠かせない装身具。
こんな風に使っていたんですね。
かゆいところを掻くために使っていたのも、面白い。
髪飾りや印籠の蒔絵師、
「原羊遊斎」のコーナーもありました。
羊遊斎 《渦巻文様蒔絵櫛》
シンプルなデザインから、複雑な図柄の蒔絵まで
ひとつひとつ凝ったものでした。
(公式HPの画像をお借りしています。)
そのほかには、こんな珍しいカンザシもありました。
《扇梅鳥籠飾り金銀珊瑚びらびらカンザシ》
シャラシャラ揺れるカンザシは、
若い娘さんに人気があったそう。
色街のお姉さん用かと
思っていたので、意外でした。
素人の娘さんもこんなカンザシを
挿していたんですね。
(公式HPの画像をお借りしています。)
企画展を観た後は、美術館の中を
ゆっくり観てまわりました。
山荘の重厚な内装そのものが
美術品です。
2階のテラスからの「雄大な眺め」は必見
2階の喫茶室では、クラシックな調度品の中で
お茶やお酒が楽しめます。
喫茶室の中を通って、2階のテラスに出ると
素晴らしい景色が眺められます。
(公式HPの画像をお借りしています。)
景色の解説図があるくらい、雄大な眺めです。
天王山から、桂川・木津川・宇治川・淀川が一望できます。
この景色を眺めながら、事業計画などを考えていたんでしょうね。
眺めの素晴らしさは、なかなか写真では伝えきらない。
ぜひ現地で観ていただきたい眺めです。
雄大な眺めで、ゆったりした気分になってから
今回のお目当て「モネの睡蓮」を観に出かけます。
地中の宝石館に収蔵されているんです。
地中の宝石館へ「モネの睡蓮」を眺める
安藤忠雄らしいコンクリート打ちっぱなしの
階段を降りて、地中の宝石館へ向かいます。
地中の宝石館のドアを開くと、
モネの睡蓮がすぐ目に入ってきます。
(公式HPの画像をお借りしています。)
鑑賞する人は、わたし1人だけ。
「睡蓮」とじっくり向き合います。
椅子に座ったり、前を歩いたりして
いろいろな角度から、
心ゆくまで堪能しました。
「水の世界」を描いている・・と感じました。
観ているうちに、
水面に映る「睡蓮」の影や、
水の深さに引きこまれます。
モネの睡蓮のためだけでも、
この美術館に来る価値がありました。
(公式HPの画像をお借りしています。)
冬の庭園をブラブラ楽しむ
最後に、庭にでてゆっくりと散策します。
広葉樹の葉がすっかり落ちた、真冬の庭です。
振り返ると、冬木立の中に山荘が見えます。
冬の池は水も冷たく、さみしい世界です。
ひとりでこの庭をブラブラしていると、
頭の中がからっぽになって、落ち着くなぁ。
無彩色のような寂しい庭の中で、
山茶花の鮮やかなピンクが目にしみます。
斜面には、甘い香りのする水仙が群生していました。
冬の庭園は、寂しい眺めでしたが、
こころが引き締まって、
1人で来るのにぴったりでした。
次は、緑あふれる季節に再訪したい。
もう一度、春か夏に「モネの睡蓮」を観たら、
また新しい感じ方ができそうです。http://chugoku-shunsai-ajisai.com/
(おまけ)上品な中華ランチ「味彩」へ
美術館のブログで紹介されている
メニューが美味しそうで、
「味彩」に来ました。
レディースランチ1500円が、充実していました。
次もまた来たいなと思う味でした。
前菜は、ピータン・棒棒鶏・キクラゲでした。
キラキラのお皿がちょっと眩しかったです(笑)
お皿に凝ってるお店でした。
たまごとえのきのスープ。
温かいスープが冷えた体にしみこみます。
次にサラダがきまして(写真を撮り忘れました)
メインの「海老マヨネーズ」です。
(このお皿もアバンギャルドで面白いでしょう。)
「海老」がプルプルとジューシーで、
ソースもフルーティで、
初めての海老マヨでした。
こってりした海老マヨの後は、
ミニ湯麺であっさりと仕上げます。
スープがあっさりしつつ、うまみがあって、
全部飲みほしちゃいました。
デザートは、真っ白な杏仁豆腐。
温かいジャスミン茶と一緒に。
アーモンドの甘さで、さっぱりしました。
ちょっと珍しい味付けの中華だったので、
また行ってみたいです。
ではでは、またね。