本が好き

鈴木成一「装丁を語る」衝動的買いした「私の男」は鈴木氏の作品だった

鈴木氏が自分の作品を語る。
個人美術館をじっくり巡るオトナの遠足みたい。

 

装丁を語る。
鈴木成一 イースト・プレス 2010年07月
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本の表紙は
本の魅力を一瞬で伝えるものだ。

「装丁を語る」では、鈴木氏がみずからの作品を
デザインの背景から
じっくり語ってくれる。

鈴木氏の本は、
この本も?この本も?というくらい
ベストセラー揃いで、
知らないうちにたくさん読んでいた。

この本で、
白夜行の「黄色」の意味や
「ヘブン」が文字のみのデザインに
決まった背景などを初めて知った。


ヒルネ
ヒルネ
この表紙には
こんな思いが込められてたのか!

と改めて知り、目から鱗が落ちた

背景を知ると、美術はもっと楽しくなる。

この本は「鈴木成一」美術館を
じっくり巡るためのガイド本だった。

衝動買いした「私の男」も鈴木氏の作品だった

桜庭一樹の「私の男」
本屋の棚で、インモラルな表紙に目が釘付けになった。

父と娘の近親相姦の話を暗示する
背徳感があふれる表紙。

ヒルネ
ヒルネ
表紙をめくると、
裸の女の背中もエロい。

この甘美な背徳感に惹かれて、
自分のモノにしたくなった。
そして現在も
手元に置いている。

「装丁を語る」の解説を読むと、
この絵を使用できたのは
ビギナーズラックだという。

この絵はマルレーネ・デュマスという
アムステルダムの作家が描いた。
デュマスは政治色が濃く
商業利用にOKをださない作家だそうだ。

ダメ元で依頼したところ
なぜか奇跡的にOKが出て
この表紙になった。

その後、日本でさまざまなデザイナーが
アプローチしたものの
すべてNGだったそうだ。

文庫本化のタイミングでは
「もう駄目」と断られたそうだ。

私の男
桜庭 一樹 文藝春秋 2010年04月
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文庫本の表紙もがんばっているけれど
単行本の衝撃には及ばない。

小説のまがまがしさと
アートの力が融合した傑作だった。

単行本の最後のページに
「装丁」解説があったら、
単行本を買う楽しみがあるだろうと思ってしまった。

装丁を語るのは野暮かもしれないけれど、
知ると世界が広がる気がするんだ。

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続編のこちらの本も面白かったです。

鈴木成一デザイン室
鈴木成一 イースト・プレス 2014年08月
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ABOUT ME
ヒルネ
ただいまセミリタイア中。 やりかったことをすることで、自分のこれからを模索中。 カゴ編み、ひとりめしを研究中。おばあちゃん犬のシズカと暮らしてます。

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