目次
セミ おはなしする
ニンゲンにもわかるおはなし
Twitterで話題の絵本「セミ」
つぶらなセミの瞳に惹かれた。
セミ | ||||
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セミは会社で働く。
欠勤なし。
ミスなく働くけど、昇進なし。
でも、セミは
ニンゲンにいじめられる(T_T)
セミなのでいじめられる。うッうッ pic.twitter.com/xfm27BTKiq
— 岸本佐知子 (@karyobinga) 2018年7月7日
淡々とツライ。
狭い世界のなかで生きるセミ。
セミには生きてて
良かったと思うことがあるのかな。
映画「ドリーム」の中で
差別されながら働く
黒人女性たちを思いだした。
映画では才能のある彼女たちの貢献で
待遇が少しずつ改善したけれど、
「セミ」はどうなるんだろう。
17ねんめ。セミ ていねん。
行き場所のなくなったセミは
屋上に立ちます。
もしや、飛び降り自殺・・・・(>_<)
心配になってページをめくると・・・
背中がパカッと割れた!
ここから先はネタバレになるので
詳しく書けない。
ぜひ続きを読んで欲しい。
最後の文だけ書きだしてみる。
ときどき ニンゲンのこと かんがえる。
わらいが とまらない。
セミはいま笑っている。
わたしも嬉しい。
セミ は誰のこと?
最初に読んだ時、
セミ=社畜だと思った。
こんな風に縛られている
会社員はたくさんいる。
その次に、
ドリームの「黒人女性」を思いだした。
翻訳者・岸本佐知子さんのツイートを読むと、
ショーン・タンが描くのは
移民をはじめとする”はじっこ”の人々。
”はじっこ”の人は
わたしかもしれないし、
あなたかもしれない。
そして、”はじっこ”の人を
無意識にいじめてるのも
わたしかもしれない。
短いお話なのだけど、
素晴らしい翻訳のチカラもあって
何度読んでも
新しい考えが湧いてくる。
”はじっこ”の人に、
「セミ」のようなラストが訪れますように。
いじめより、端っこでも、いつかは足枷から解放され、カラフルの森に飛んでいける と背中を教えてくれた一冊でした。(^^)
けーしんさん、初めまして。コメントありがとうございます。
ラストまで辛い状況が続いただけに、ラストシーンは半端ない開放感がありましたよね(^^)
絵本ならではの脳裏に残るビジュアルでした。