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【感想】「全部ゆるせたらいいのに」 壮絶なアル中体験。読むのがつらい。

ヒルネ
ヒルネ
こんにちわ、ヒルネです。

「全部ゆるせたらいいのに」はヘビー級のつらい読書体験だった。
しんどくて読むのを止めたい。
でも、途中で終わったら不幸なままだ。
最後まで歯を噛みしめながら読んだ。

アルコール中毒の父親に苦しめられた娘

結婚して娘が生まれ、
幸せな家庭を築いたと思ったら
夫がアルコール中毒になった。

わたしは安心が欲しいだけなのに。
どうやったら信じ合って生きていけるの。
アルコール中毒と向き合う
家族の苦しみと再生の物語。

ヒルネ
ヒルネ
父親の酷い行動がリアル。
無茶苦茶な言いがかりで
殴られるのは辛い。

父のアル中にさんざん苦しめられてきた。

幸せな家庭を築きたいのに、
夫も仕事の辛さなのか
家族を養う重圧なのか
酒を飲まずにいられない。

娘はまだ小さいし、
優しい夫と別れたくない。

絶望的な状況。
明日がみえない物語。
それでも時間はすすみ、新しい日々がやってくる。

それぞれの立場で、家族を語る

「全てゆるせたらいいのに」は4章で、
それぞれの家族の視点で語られる。

1章.愛に絶望していない

アルコール依存症の父に苦しめられた千映。
夫がアル中になりつつあり、
どうしていいか分からない。

2章.愛から生まれたこの子が愛しい

千映が幼い頃の幸せなころ。
母の視点で、父との結婚から千映の誕生を描く。
インテリで優しい夫を愛してた。
この頃はまだアル中じゃなかった。

3章.愛で選んできたはずだった

アル中になった父の物語。
千映も中学生になり、仲良かった父娘の関係が
アルコールのせいで壊れていく。

4章.愛で放す

千映の娘も5歳になった。
父はあいかわらずアルコール中毒だ。
孫に会ったのは3回だけだが、可愛がってくれた。
そんな父が60代前半で死亡した知らせが届く。

正直なところ、1章がめちゃくちゃ辛い。
優しい夫がアルコールを浴びるように飲み、
壊れていくのがリアルで怖い。

見捨てる訳にもいかないけど
入院で断酒させようにも
本人の意志が定まっていないと無理だ。

袋小路の絶望を感じる読書体験だった。
4章で、父が死んでからやっと
父も自分もお互い愛していたと認められる。
父の死が救いだった。

身もふたもないけど、
死が救いになる関係もある。
それまで自分を守って
生き延びるしかない。

アルコール中毒に関する本たち

わたしが下戸なせいもあって、
自分に接点がないせいか
アルコール中毒に興味があった。
対処法の本もいろいろ読んだ。

アル中になった漫画家「まんきつ」サンの本は
申し訳ないけど笑ってしまうほど面白かった。

「吾妻ひでお」センセイのアル中病棟も
明るく描いてるけど、凄かった。

年上女性とのエロい恋物語で始まった
「ばかもの」もアルコール中毒の苦しみがリアルだった。
アルコール中毒から生還した後も苦しいのだ。

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ただいまセミリタイア中。 やりかったことをすることで、自分のこれからを模索中。 カゴ編み、ひとりめしを研究中。おばあちゃん犬のシズカと暮らしてます。

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